NFTを活用したデジタルスタンプラリーとは?実施方法や事例を紹介
スマートフォンやタブレットで歴訪記録をつけながら、特定のエリアや観光名所を巡る「デジタルスタンプラリー」。台紙の受け渡しや押印作業のための人員コストを削減できるほか、不特定多数の人との接触や密の状態を避けられるなど、感染症対策に配慮したイベントとしても話題になっています。
とくに新しい試みとして、NFTを活用したデジタルスタンプラリーの事例も増えてきました。今回の記事では、デジタルスタンプラリー×NFTの仕組み、NFTを活用するメリット、実施方法や事例について紹介します。
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この記事でわかること
デジタルスタンプラリーとは
デジタルスタンプラリーとは、スマートフォンなどのモバイル端末で電子スタンプを集めながら、指定のスポットを巡るイベントです。
スタンプラリー自体は目新しい施策ではなく、観光名所・道の駅・商業施設・商店街などへの新規集客や周遊をうながす目的で、古くから開催されてきました。
従来のスタンプラリーとの違いは、スタンプの記録の仕方です。通常のスタンプラリーは台紙に押印する形式ですが、デジタルスタンプラリーはアプリなどを用いて歴訪を記録します。
スタンプ台紙や紙の地図を用いた従来型のスタンプラリーの場合、台紙のデザイン・印刷費用、受付・ラリースポット・ゴール地点に配置するスタッフの人件費など、コストや運営面での課題がありました。
デジタルスタンプラリーでは、それらのコストを削減できるうえ、イベント進行に必要な多くの業務を非接触で実施できます。
参加者側としても、「台紙を持ち歩く必要がない」「感染症対策に配慮しながら安心して楽しめる」といったメリットがあります。
デジタルスタンプラリーとNFTの関係性
一見、関係性が低そうなデジタルスタンプラリーとNFTですが、実は非常に相性がよい性質をもっています。
たとえば、デジタルスタンプラリーを完走したユーザーに対して、NFTのデジタルアセットを授与する方法があります。デジタルアセットとは、資産価値のあるデジタルデータのことです。つまり、NFTをデジタルスタンプラリーの景品として活用する試みです。
そもそもNFTとは、代替できない価値をもったデジタルデータです。通常のデジタルデータは簡単にコピー(複製)できてしまうため、景品として機能しません。一方、NFTは暗号技術を用いたブロックチェーンで発行することで、所有権を明確にして希少性を担保できます。
イベントの運営をデジタル化するにあたり、NFTと組み合わせることで、データ保持の安全性向上が期待できます。
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デジタルスタンプラリーにNFTを活用するメリット
デジタルスタンプラリー×NFTが注目されている理由は、参加者・運営者ともに多くのメリットを享受できるためです。
以下では、デジタルスタンプラリーにNFTを活用する3つのメリットについて紹介します。
獲得したデジタルアセットを自慢できる
デジタルスタンプラリーの景品やスタンプとして獲得したNFTは、所有して自分で楽しむだけでなく、「人に見せる」という楽しみ方もできます。
とくに話題性のあるイベントのNFTや、希少価値の高いNFTであれば自慢にもなります。
実際のところ、すでにInstagramでは一部の地域とユーザーに対し、フォロワーに自分のNFTコレクションをシェアする機能の試験運用を開始しています。(2022年5月~)
自身のNFTコレクションを公開・共有したいという考え方は珍しくなく、むしろ一般的な楽しみ方といえるでしょう。
友人・有名人のNFTリストを閲覧できる
自分のNFTコレクションを人に見せるだけでなく、友人や有名人のコレクションリストを閲覧する楽しみ方もあります。
友人どうしはもちろん、通常なかなか関わる機会のない有名人のコレクションリストを見られるのは、NFTならではの楽しみ方といえそうです。
ブロックチェーンで歴訪を証明できる
デジタルスタンプラリーでは、ラリースポットの歴訪記録に、アプリやシステムを用いるのが一般的です。しかし、通常のアプリはデータ保管に外部サーバーを用いるため、改ざんのリスクもゼロではありません。
一方、デジタルスタンプラリーの歴訪記録にNFTを用いると、データ改ざんを防ぎやすくなります。トークンの所有者を追跡する技術によって、本来の所有者を明確化できるためです。
また、NFTに活用されるブロックチェーンでは、所有者の証跡や履歴が公開されるため、客観的に歴訪を証明することも可能です。
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デジタルスタンプラリー×NFTの活用方法
NFTを用いたデジタルスタンプラリーの実施方法は、主に2種類です。
- 景品にNFTを用いる方法
- デジタルスタンプ自体をNFT化する方法
以下では、それぞれの方法について解説します。
デジタルスタンプラリーの景品をNFTで配布する
基本的な実施方法として、デジタルスタンプを集めたユーザーへの景品として、NFTを配布するパターンから見ていきましょう。
デジタルスタンプラリーの景品としては、物品・商品券をはじめとするリアル景品のほか、ポイントやスマートフォン壁紙などのデジタル景品があげられます。
しかし、リアル景品は目新しさに欠け、デジタル景品は簡単にコピーできてしまう弱点があります。
一方、NFTであれば景品の価値を保証しつつ、参加者に対して限定感をアピールできます。
デジタルスタンプラリーでしかもらえない景品の希少性で参加者に訴求できるのは、NFTならではの強みです。
デジタルスタンプ自体をNFT化する
景品ではなく、デジタルスタンプ自体をNFT化する方法もあります。
たとえば、デジタルスタンプラリーでめぐる各スポットに関連したNFTを発行する方法です。
Mintit(ミントイット)が2022年4月に実施した「新宿サウナ付き銭湯”整い”NFTラリー」は、スタンプラリー形式でNFTを獲得できるイベントとして話題となりました。
過去には、古墳NFT・寺院NFT・御朱印NFTなど、ユニークなデジタルスタンプが発行された事例もあります。
デジタルスタンプラリーに参加するユーザーは、事前に指定のウォレットを作成してコレクター登録をしておき、各ラリースポットに設置されたQRコードを読み取るとNFTを獲得できる仕組みです。
デジタルスタンプのNFT化には、位置情報システムとの連動によって、不正獲得を防止する狙いもあります。
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NFTを活用したデジタルスタンプラリーの事例
最後に、NFTを活用したデジタルスタンプラリーの開催を検討している方に向けて、参考事例を5つ紹介します。
大阪府堺市
歴史的な寺院が多くある大阪府堺市では、「10社寺を巡って、寺院NFTを集めよう」キャンペーンを実施しました。
「コピー可能なデジタルデータでは持つことのできないただ一つのご縁」をコンセプトとしており、「唯一無二のご縁」と「代替不可能なNFT」を組み合わせた事例です。
同キャンペーンは2022年5月に開催され、参加費は無料でした。
スタンプラリーのスポットは、南宗寺・菅原神社・海会寺・本願寺堺別院・方違神社・妙国寺・開口神社・大安寺・石津神社・宿院頓宮の全10か所で、それぞれデザインや配色が異なる寺院NFTが配布されました。
百舌鳥古墳群
大阪府堺市では、寺院NFTキャンペーンの翌月である2022年6月、百舌鳥古墳群をめぐるNFTスタンプラリーを実施しました。
百舌鳥古墳群では、仁徳天皇陵古墳や反正天皇陵古墳をはじめ、21の古墳が世界文化遺産として登録されています。
同キャンペーンでは、大仙陵古墳(大仙古墳・仁徳天皇陵古墳など)、上石津ミサンザイ古墳(石津ヶ丘古墳)、土師ニサンザイ古墳、御廟山古墳(百舌鳥御廟山古墳)、田出井山古墳(反正天皇陵古墳)、いたすけ古墳の6ヶ所の古墳群がラリースポットとして登録されました。
徳島市×駅メモ!
徳島県徳島市は、「駅メモ!」とコラボする形でスタンプラリーキャンペーンを実施しました。
「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」は、位置情報連動型のスマートフォン用ゲームアプリです。
同キャンペーンは、登場キャラクターのひとり「徳島ると」が「徳島市わくわくアンバサダー」に就任したことを記念して開催されました。
開催期間は2022年8月11日~2023年3月12日です。スポットを巡るとゲーム内アイテムを獲得できるほか、一定条件を達成したユーザーには限定NFT報酬が配付されます。
また、NFTマーケットプレイス「ユニマ」にて、限定コラボNFTが販売されるなど、イベントが目白押しです。
ムーンアートナイト下北沢
2022年9⽉、東京・下北沢エリアで開催されたアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢」では、来場者向けにNFT付きデジタル作品のスタンプラリーを実施しました。
同アートフェスティバルは、6名のアーティストによる「月」をテーマにした作品にフォーカスしたイベントです。直径7mにも及ぶ作品が展示されるなど、イベントの規模もなかなかのスケールです。
ライブハウス・劇場・古着屋などが軒を連ねる下北線路街周辺を会場として、全48ヶ所の施設・店舗がラリースポットに指定されました。
スポットでは、専用アプリで店頭に設置されたQRコードを読み取り、NFT付きデジタル作品を無料でゲットできるという内容です。
展示されているアート作品にちなんだNFTデジタルアート、店舗ロゴを掛け合わせたオリジナルデザインのNFTなどが先着順に配布され、来場者の目を引きました。
T3×大丸東京店
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOは、写真展・トーク&イベント・学生プロジェクトの3つを柱に展開するフォトフェスティバルです。
2022年9月~10月の期間中、会場の大丸東京店にて「T3×大丸東京店」のコラボNFTを配布するイベントが話題となりました。
イベントでは、NFTを活用したスタンプラリーシステムが採用されており、参加者は展示やイベントに参加するとNFTを獲得できる仕組みです。
通常、NFTの受け渡しの際にはデジタルウォレットを登録している必要がありますが、同スタンプラリーシステムでは、ウォレット不要でNFT受け取れる仕様となっていました。
もちろん外部ウォレットとの連携も可能で、ウォレットを作成しておけば、イベント終了後も集めたNFTを保持できます。
デジタルスタンプラリーの制作はBALANCeにお任せください
スマートフォンでスポットを巡るデジタルスタンプラリーが定着しつつあるなか、スタンプ自体をNFT化したり、景品としてNFTを配布したりするなど、新しい事例が続々と登場しています。
デジタルスタンプラリー×NFTは、参加者に新しい体験を提供できるだけでなく、運営側としてもコスト削減や感染症対策につながるメリットがあります。
また、いち早くNFTを活用した企画を実施することで、企業やブランドの認知度向上や集客効果も見込めるでしょう。
BALANCeでは、デジタルスタンプラリーの制作に力を入れています。
過去の制作事例をもとに、最適な提案をさせていただきますので、ぜひ一度お問い合わせください。
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