デジタルサイネージコンテンツとは?種類やメリット・制作方法を解説

デジタルサイネージコンテンツは電子ディスプレイを使った効果的な情報発信手段で、店舗やイベントの集客・販促に大きく貢献します。
ただ、デジタルサイネージコンテンツを導入したいと考えていても、何から始めれば良いか、どんなコンテンツを作れば良いのか悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、デジタルサイネージコンテンツとは何か、その種類や活用メリット、コンテンツの制作方法について解説します。
弊社では、webサービス、アプリの開発、特に、ARやメタバース、3D表現などを使ったリッチなコンテンツ、ゲームコンテンツにも対応可能!大手エンタメ会社やアパレルハイブランドでの制作実績も多数。
この記事でわかること
デジタルサイネージコンテンツとは
デジタルサイネージコンテンツとは、電子看板(デジタルサイネージ)の画面に表示される静止画や動画などのデータのことです。
従来の紙媒体とは異なり、画面上でテキストやイラスト、アニメーション、Webページといったコンテンツを映し出せます。ディスプレイとネットワークを活用したコンテンツ配信システムであり、街中の大型ビジョンから店頭の案内板まで幅広い場面で活用されています。
タイムリーな情報更新や遠隔からの一括管理が可能で、効率的な情報発信手段として注目されているのです。デジタルサイネージ市場も年々拡大しており、2027年には2023年と比べて約1.74倍に成長する見込みです。
液晶ディスプレイなどは導入・運用コストが比較的低く、小規模店舗や企業内の案内板としても広く活用されています。
参考:CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施
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デジタルサイネージコンテンツを活用するメリット
デジタルサイネージコンテンツを活用すると、従来の静的な看板にはない様々なメリットが得られます。中でも、集客力の向上や効果的な情報提供といった点が大きな魅力です。
具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で見ていきましょう。
視線を集めやすい
デジタルサイネージは明るいディスプレイと動きのある映像による強い訴求力で、通行人の視線を集めやすい媒体です。
街を歩いていて大型ビジョンの映像につい見入ってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。人は動くものに注意を引かれやすい心理があるため、動画によるコンテンツは静止画に比べ、自然に目に留まりやすくなります。
さらに、音声を組み合わせれば、画面を直接見ていない人にも気づいてもらいやすく、効果音やBGMによって注目度を一層高められるでしょう。
また、夜間でも鮮明に表示できるため時間帯に左右されず、屋内外を問わずアイキャッチ効果を発揮します。そのため、視認性の高いデジタルサイネージなら、広告や案内のメッセージを効率よく届けられます。
施設やイベントの集客につながる
デジタルサイネージの華やかな演出は、施設やイベントへの集客にも大きく貢献します。
動画や音楽を通して情報発信ができるため、静止画中心の看板より集客効果が高まります。例えば、店舗の入口にデジタルサイネージを設置すれば、商品やサービスの魅力を映像で伝えることで通行人の興味を惹きつけ、店内へ誘導しやすくなります。
また、イベント会場でインターネットと連携させ、リアルタイムな情報提供やSNS投稿を画面に映し出せば、場が盛り上がるでしょう。
ハッシュタグ付きのSNS投稿の表示は、参加者が自分の投稿を見ようと積極的に発信するきっかけになり、SNS上で話題が拡散されることで更なる集客効果も期待できます。
このように、デジタルサイネージコンテンツはオンライン施策と組み合わせることで体験価値を高め、結果として多くの人々を引き寄せられます。
商業施設の集客イベントや集客イベントの成功事例についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
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ユーザーに最適な情報を発信できる
デジタルサイネージには、視聴するユーザーにとって最適な情報を届けやすいというメリットもあります。表示内容を簡単に更新できるため、時間帯に合わせてコンテンツを変更したり設置場所ごとに内容を出し分けたりと、状況に応じた柔軟な情報提供が可能です。
飲食店の場合、モーニングメニュー、ランチメニュー、ディナーメニューといった具合に画面の表示内容を切り替えれば、その時間帯の来店客にぴったり合う案内ができます。
また、デジタルサイネージは、センサーやデータ分析ツールと組み合わせることで、視聴者の属性や行動に応じてコンテンツを自動調整が可能です。より最適化された情報発信が実現します。
タッチパネルで言語を選択できるサイネージであれば外国人には母国語で情報を提供できます。時間帯と視聴者に応じて最適化されたコンテンツはユーザーの満足度を高めるでしょう。
さらに、デジタルサイネージは、遠隔操作で複数拠点の画面を同時に更新できるため、古い情報を流し続けてしまう心配もありません。実際、カメラで来店客の年齢や性別を分析し、その属性に応じて広告内容を変更する自動販売機型サイネージの実証実験も行われています。
このように、ターゲットや状況に合わせて内容を出し分けられるデジタルサイネージなら、必要としている人に必要な情報をタイムリーに届けられます。
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デジタルサイネージコンテンツの種類
デジタルサイネージに表示できるコンテンツは、目的や環境に応じて様々な種類に分けられます。
主に5つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。適切な種類を選ぶことで、より効果的なサイネージ運用が可能になるでしょう。
以下で代表的な種類とその特徴を見ていきましょう。
画像を映し出す静止画コンテンツ
静止画コンテンツとは、デジタルサイネージの画面に画像やイラストを表示するコンテンツです。写真やグラフィックを映し出すだけなので比較的簡単に制作できる点が特徴です。
専用の映像制作スキルがなくても、用意した写真やテキストを組み合わせるだけでコンテンツを作成できます。
また、デジタルサイネージは、一枚のポスターでは伝えきれない複数の情報をスライドショー形式で順番に表示できるため、より幅広い内容の告知が可能です。
ただし、一度に表示できる情報量には限りがあるため、レイアウトはシンプルにして重要なポイントを大きな文字で示すなどの工夫が必要です。店舗のキャンペーン案内や期間限定メニューのお知らせを写真付きで順次表示すれば、来店客に訴求したい情報を漏れなく伝えられます。
静止画中心のコンテンツは準備や運用の負担が小さいので、デジタルサイネージ導入初期にも取り入れやすい形式と言えるでしょう。
映像が流れる動画コンテンツ
動画コンテンツとは、映像を再生するコンテンツです。
デジタルサイネージはスマートフォンやPCより画面が大きく、迫力ある映像でユーザーにアプローチできます。商品の使用シーンやサービスの魅力を映像でリアルに伝えられるため、短時間で多くの情報を訴求できる点が強みです。
一方で、クオリティの高い動画を制作するには映像編集のスキルや十分な時間・コストが求められ、静止画コンテンツに比べて制作難易度は高い傾向があります。その分表現の幅も広く、動きや音によって印象に残るリッチな情報提供が可能です。
また、音声ナレーションや字幕を加えると、より多くの情報を盛り込めます。サイネージ用動画は15〜30秒程度でメッセージを伝えることが効果的です。
観光PRでは風景映像とナレーションで地域の魅力を伝えたり、アパレルショップではモデルの着用動画を流して商品イメージを訴求したりと、動画ならではの臨場感でユーザーの興味を喚起できます。
動画コンテンツは制作ハードルこそ高いものの、その訴求力によって大きな効果が期待できるでしょう。
SNSやサイトと連動させたWebコンテンツ
Web連動コンテンツとは、デジタルサイネージをインターネットに接続し、SNSの投稿やWebサイトのページを表示するコンテンツです。
XやInstagramの最新投稿をそのまま画面に映し出したり、自社ホームページのキャンペーンページを表示したりできます。既存のオンラインコンテンツを活用できるため、イチから専用コンテンツを制作するより手間やコストを抑えやすい点がメリットです。
さらに、SNS投稿を連動表示すればSNS上での露出が増えるため、デジタルサイネージをきっかけに新たなフォロワー獲得や認知度拡大につなげられます。店内のサイネージに自社のInstagramフィードを表示しておけば、新商品やコーディネート例を来店客にアピールできるでしょう。
お店側はSNSに投稿するだけでコンテンツが更新されるので、情報発信の効率化にも役立ちます。
また、天気予報やニュースなどWeb上の最新情報を取り込めば、常にタイムリーなコンテンツを提供できるでしょう。
サイネージ上にQRコードを表示してスマートフォンで読み取ってもらうことで、オンラインキャンペーンページへの誘導やSNSフォローといった展開も可能です。
このように、Webコンテンツ連動型のデジタルサイネージはオンラインの情報資源を有効活用できる便利な方式です。
タッチ操作できるコンテンツ
タッチ操作に対応したコンテンツでは、ユーザーが画面に触れることで表示内容が変化します。
ユーザー自身で知りたい情報を選んだり、表示言語を切り替えたりできる柔軟性が特徴です。利用者が主体的に操作に関わることで、ただ情報を見るだけの場合に比べ体験価値が向上します。
さらに、ゲーム性のある演出にすれば子どもでも楽しめ、家族で利用するシーンでは満足度を高めるコンテンツとして機能するでしょう。よく見られる事例としては、商業施設のフロアに設置されているタッチして店舗情報やルートを検索できる案内板、美術館・博物館で展示解説を閲覧できる情報端末などが挙げられます。
タッチ操作コンテンツはユーザー参加型の双方向コミュニケーションを実現し、記憶に残りやすいインパクトのある情報提供を可能にします。
周囲の環境に合わせて変化するコンテンツ
デジタルサイネージは、周囲環境の変化に応じてコンテンツを自動で変化させられます。各種センサーと組み合わせて環境の状況を読み取り、表示コンテンツを切り替える仕組みです。
コンセプトやUXの設計はやや複雑になるものの、時間・場所・状況(TPO)に合わせた最適な演出が可能となり、思わず目を引くようなサプライズ性のあるプロモーションも実現できます。
具体的な活用例は、以下の通りです。
- 人感センサー連動
- 気象センサー連動
- 物体検知センサー連動
このように、周囲の環境データと連動したコンテンツは状況に即した情報発信を可能にし、視聴者に新鮮な驚きを与える演出につながります。
近年では、AIカメラやIoTデバイスを活用した高度な環境連動型サイネージも登場しており、デジタルサイネージの可能性はさらに広がっています。
デジタルサイネージコンテンツの用途
デジタルサイネージは具体的にどのような用途で使用されるのでしょうか。ここでは、デジタルサイネージコンテンツの用途について紹介します。
学校や病院など公共施設でのお知らせ
デジタルサイネージコンテンツは、学校や病院などの公共施設で効果的なお知らせ手段として活用されています。紙の掲示では更新や周知に限界があるリアルタイム情報も、デジタル表示ならタイムリーに伝達できるためです。
学校では校内ニュースや行事予定をスライド表示したり、災害時には避難所となった体育館の大型モニターで避難情報を提供したりできます。
病院では待合室のサイネージに健康情報の動画を流し、受付番号や待ち時間の表示によって患者の満足度を高める工夫もされています。
公共施設では、デジタルサイネージが利用者に必要な情報を届ける役割を果たしているのです。
店舗などでの販売促進
小売店舗では、デジタルサイネージコンテンツが商品やサービスの魅力を伝え、販売促進に大きく貢献します。なぜなら、動きのある映像や日替わりセール情報を表示できることで、お客様の目を引き購買意欲を高められるためです。
店頭のディスプレイで新商品の紹介動画やセール告知を流せば、紙のポスター以上に注目を集められます。
また、タッチパネルやQRコードを使ったゲームでクーポンを配布する試みも登場しており、双方向の体験によって顧客の関心を引きつけられます。
デジタルコンテンツを駆使すると、従来の静的な販促物より訴求力の高いマーケティング施策が可能です。
店舗DXや商業施設のDX、飲食店のDXについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
駅や空港などでのイベント情報発信・広告
駅や空港など人が集まる交通拠点でも、デジタルサイネージコンテンツはイベント情報発信や広告媒体として活用されています。通行者への視認性が高く、内容の差し替えも容易なため、リアルタイムな案内や広告表示に適しているためです。
ある駅前広場では大型ディスプレイを設置し、地域の催し物案内や国際博覧会のPR映像を放映しています。
実際に横浜市の本郷台駅前には2台の55インチサイネージが設置され、片方で駅前イベントの告知、もう一方で「GREEN×EXPO2027」の紹介映像が流されており、行き交う人々に最新情報を届けています。
交通の要所でのデジタルサイネージ活用は、不特定多数に向けた効果的な情報発信手段となっているのです。
リアルイベントの集客方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
空間演出などのエンターテイメント
デジタルサイネージコンテンツは情報提供だけでなく、空間演出やエンターテインメント用途にも活用されています。映像やアニメーションを駆使したコンテンツは視覚的インパクトが強く、見る人に楽しさや驚きを与えられるためです。
近年は単なる広告表示に留まらず、視覚的にも楽しめるエンタメ性を備えたサイネージが注目を集めており、通行人の目を引き付けて記憶に残りやすいとされています。
商業施設では大型ビジョンにダイナミックな映像演出を映し出し空間を盛り上げたり、テーマパークではインタラクティブなサイネージゲームを設置して来場者に体験型の娯楽を提供したりしているのです。
エンタメ性の高いサイネージは顧客の興味を惹きつけ滞在時間の延長や購買意欲の促進にもつながると期待されており、空間全体の価値を高める演出ツールとして位置付けられています。
オフィスなどでの災害・防災の情報伝達
企業のオフィスや公共機関では、災害・防災情報の伝達にデジタルサイネージコンテンツが活用されています。平常時から設置しておくことで、いざ緊急時には画面に警報や避難経路を即座に表示でき、社員や利用者に正確な情報を届けられます。
実際に事業所内にサイネージを配置すれば、地震発生時に全画面で避難指示を出したり、火災報知と連動して避難経路マップを表示したりといった対応が可能です。
平時には防災意識向上のための教育コンテンツの配信も可能で、非常時への備えとして有効です。
デジタルサイネージの活用は、安全確保と情報周知を両立する心強い防災ツールとなっています。
デジタルサイネージコンテンツを制作する方法
デジタルサイネージに表示するコンテンツを制作する方法には、いくつかの選択肢があります。
代表的な方法として、自社でパワーポイントなどを使って手軽に作成する方法、動画編集ソフトを用いて本格的なコンテンツを自作する方法、専門の制作会社に依頼する方法の3つです。
コストや手間、得られるクオリティが異なるため、目的や予算に応じて最適な方法を選びましょう。
パワーポイントを利用し自作する
最も手軽な方法の一つが、パワーポイントを使ってコンテンツを自作する方法です。
PowerPointなら特別な動画編集スキルがなくても、スライドに文字や画像、図形、アニメーション効果を加えて訴求力のあるコンテンツを作成できます。
完成したスライドはそのままサイネージに表示する他、JPEG画像として書き出して掲示板代わりに使ったり、動画ファイル(MP4等)にエクスポートしてループ再生させたりも可能です。
案内用の静止画スライド数枚を切り替えての表示や、文字にアニメーションを付けて動きのあるお知らせ映像に仕立てられます。社内にソフトとPCさえあれば追加コストがかからないこともメリットで、情報更新があった際も自分たちですぐに編集・反映できる手軽さがあります。
パワーポイントを用いた自作は、低コスト・短時間でコンテンツを用意したい場合に有効な手段です。
動画制作ツールやソフトを利用し自作する
より凝った演出や本格的な動画コンテンツを作りたい場合は、専用の動画制作ツールやソフトを使って自作する方法があります。
Adobe After EffectsやPremiereといったプロ向け映像編集ソフトを駆使すれば、テレビCMのようにクオリティの高いコンテンツも自作可能です。最近ではCanvaなどのオンライン動画編集ツールを使い、テンプレートから手軽にアニメーション動画を作成できます。
店舗のCM風プロモーション映像や、動く文字やグラフを組み合わせたモーショングラフィックスなど、表現力豊かな動画でサイネージの訴求力を高められるでしょう。
音楽やナレーションを入れることで、視聴者の注意を引く効果も狙えます。
ただし、専門ソフトの習得には時間がかかり、制作にも相応の手間が必要です。しかし、自社のブランドイメージに合った独自性の高い映像を作れる強みがあります。
動画制作ツールを用いた自作は、自由度は高い反面スキルと時間が要求されますが、完成度の高いコンテンツで差別化を図りたい場合に適した方法といえるでしょう。
制作会社に制作を依頼する
コンテンツのクオリティや効果を最優先したい場合は、デジタルサイネージコンテンツの制作専門会社に依頼する方法もあります。
プロの制作会社に任せれば、デザイン性に優れた高品質な映像やアニメーションを制作してもらえるだけでなく、こちらの目的に沿った企画提案や最新技術の活用も期待できます。
例えば、「こんな内容を伝えたい」という要望を伝えれば、ターゲットや設置場所に合わせた最適なコンテンツを提案・制作が可能です。仕掛けやAI連携など高度な演出も、専門会社ならノウハウを活かして実現してくれるでしょう。
ディスプレイのサイズや設置環境に応じて見栄えするレイアウトに調整するなど、細部までクオリティにこだわった仕上がりが期待できます。外注コストは発生しますが、その分自社では作れない洗練されたコンテンツによって視聴者に強い印象を残せます。
制作会社へ依頼する費用は高めですが、コンテンツの完成度や集客効果を重視する際には有力な選択肢です。
弊社では、「デジタルサイネージコンテンツ」の制作から導入についてのご提案が可能です。「デジタルサイネージコンテンツ」の導入を検討している方はぜひこちらからお問い合わせください。
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東京都でおすすめのシステム開発会社についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
デジタルサイネージコンテンツの活用事例
実際にデジタルサイネージコンテンツが活用された具体的な事例をいくつか紹介します。
公共イベントのPRからエンターテインメント、企業内コミュニケーション、観光業まで、多種多様な分野でデジタルサイネージが活躍していることがわかります。
国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)
2027年に横浜市で開催予定の国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」でも、デジタルサイネージコンテンツが関連イベントの周知に一役買っています。横浜市栄区では、本郷台駅前広場にLG製55インチの屋外対応デジタルサイネージを2台並べて設置されました。
右側の画面では駅前広場で行われる地域イベントの告知映像を流し、左側の画面では博覧会開催に向け市が作成したPR動画を上映しています。通勤・通学で駅を利用する人々に、博覧会PR映像や駅前イベント情報を届けています。
ポスター掲示ではなく動画コンテンツを採用したのは「その方が目に留まりやすいのではないか」という狙いがあったためです。実際に設置後は駅前のイベント内容が認知され活性化につながったとの声も上がっています。
このように、大型イベントの告知や地域振興にもデジタルサイネージコンテンツが活用され、開催2年前から機運醸成に貢献している事例です。
制作の背景など、事例の詳細についてはこちらでより詳しく解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
弊社では、webサービス、アプリの開発、特に、ARやメタバース、3D表現などを使ったリッチなコンテンツ、ゲームコンテンツにも対応可能!大手エンタメ会社やアパレルハイブランドでの制作実績も多数。
商業施設 / ゲームコンテンツ
商業施設では、デジタルサイネージを活用したユニークなゲームコンテンツが集客と販促に成果を上げた事例があります。
商業施設のキッズコーナーにデジタルサイネージ上でプレイできるゲームを設置することで、顧客満足度の向上やリピート率の向上、滞在時間の向上につながりました。
例えば「だるま落としゲーム」や「まちがい探し」、「迷路ゲーム」などのゲームはタッチで操作できるため、デジタルサイネージとの相性がよいでしょう。ゲームの結果によってクーポンを付与することで、商品の購買にもつながる仕組みを作れます。
サイネージゲームの導入により、デジタルサイネージが単なる情報表示から体験型のプロモーションツールへと進化した事例といえるでしょう。
事例の詳細についてより詳しく知りたい方はぜひこちらからお問い合わせください。
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『ONE PIECE』GOLDEN TOPICSキャンペーン
エンターテインメント分野では、人気漫画『ONE PIECE』のキャンペーンにもデジタルサイネージコンテンツが活用されました。
「『ONE PIECE』GOLDEN TOPICS」キャンペーンでは、イベント会場に巨大なルーレットゲームが設置され、麦わらの一味などおなじみのキャラクターが登場する演出が行われました。
ルーレットが止まったキャラクターの最近の出来事や話題を大型スクリーン上に表示し、参加者はその場で最新情報を楽しめる仕掛けです。
結果をそのままXでシェアすると各キャラクターの特製スマホ待受け画像が必ずダウンロードでき、シェア参加者の中から抽選で1名に「黄金の麦わら帽子」が当たるという豪華特典も用意されました。
会場では外れなしのルーレットゲームに挑戦すると、その場で金のしおりがもらえる企画も同時開催され、参加者はデジタルコンテンツとリアル特典の両方を楽しみました。
作品の世界観と連動したデジタルサイネージコンテンツがキャンペーンを大いに盛り上げ、ファンの熱狂とSNSでの話題拡散に貢献した事例です。
参考:「『ONE PIECE』GOLDEN TOPICS」キャンペーン開催中!!
リコーグループ
リコーグループでは、自社オフィス内の情報共有にデジタルサイネージコンテンツを積極活用した社内導入事例があります。
2010年に神奈川県の事業所で初導入して以降、全国の拠点に順次拡大し、現在リコーグループ全体で約700台以上のサイネージを運用しています。
社員が必ず目にする場所にディスプレイを設置し、社内イベントや重要なお知らせをリアルタイムに配信することで、遠隔地の支社も含めた一体感のあるコミュニケーションを推進しました。
実際、専用の配信システムを用いて本社から全拠点へ最新情報をタイムリーに流せるようにした結果、情報周知の効率化と従業員の意識共有に大きな効果があったと報告されています。
繰り返し表示される社内ニュースによって情報浸透力が増し、社員同士の会話のきっかけが生まれるなど社内コミュニケーションも活性化しました。リコーグループの事例は、社内掲示板をデジタル化して企業文化の共有や業務効率化につながった成功例といえるでしょう。
現在では総務部門が中心となってサイネージを自社開発サービスに切り替え、現場の声を取り入れながら運用を改善する取り組みも行われており、社内デジタルサイネージのモデルケースとして注目されています。
参考:社内実践から生まれたノウハウやアイデアを凝縮。 進化し続けるリコーのオフィスサイネージ
ホテル千畳敷
長野県中央アルプスの標高2,612mに位置する「ホテル千畳敷」でも、デジタルサイネージコンテンツを活用した情報サービスが提供されています。
2023年4月のグランドオープンに合わせて館内をリニューアルし、フロントやレストラン、ラウンジなどくつろぎのスペースに4K対応ディスプレイと屋外用32インチの防水筐体ディスプレイを新設しました。
サイネージには、周辺観光の見どころ案内や館内施設の紹介、レストランのおすすめメニューなど、宿泊客に有益な情報が映像付きで表示されています。各ディスプレイに流すコンテンツは館内の事務所で一括管理されています。そのため、専用の配信ソフトウェアを使って24時間365日のスケジュール配信が可能です。
季節ごとの観光情報やイベント案内など、伝えたい旬の内容をタイムリーに更新して届けられます。
雄大な千畳敷カールや宝剣岳を一望できる日本一空に近いテラス「SO・RA・TO・KI」など絶景が売りのホテルです。デジタルサイネージのおかげで景色を楽しみながら館内外の最新情報も逃さずチェックできます。
デジタルサイネージコンテンツを制作する手順
デジタルサイネージコンテンツを効果的に制作するには、基本的な手順に沿って進めることが大切です。
目的の明確化から素材の準備、実際の制作という流れを踏むことで、訴求力の高いコンテンツを作り上げられます。
1.制作する目的を明確にする
最初にコンテンツ制作の目的を明確に定めます。デジタルサイネージコンテンツを通して、視聴者に何を伝えたいのか、どのような行動を促したいのかをはっきりさせることが重要です。
目的が曖昧なままでは、コンテンツの方向性が定まらず一貫性を欠いてしまいます。メッセージが不明確だと視聴者も内容を理解できず、結局何をすればよいのか伝わりません。
目的が明確であれば、伝えるべきメッセージやデザインの方向性がブレずに済み、狙った効果を発揮しやすくなります。
例えば、「新商品○○の魅力を訴求して購買意欲を高める」と目的を定めれば、そのために必要な情報(商品の特徴や価格、キャンペーン内容など)や演出もおのずと見えてきます。
目的を決めずに闇雲に作り始めるのではなく、「誰に・何を・なぜ伝えるのか」を最初に言語化しましょう。
2.必要な素材を用意する
目的が決まったら、次にコンテンツ制作に必要となる素材を準備します。事前に必要素材を揃えておくと、制作工程をスムーズに進められます。
素材とは、コンテンツに使用するテキストや画像、動画、音声などのことです。必要な素材が不足していると、制作途中で手が止まってしまったりクオリティが下がったりします。
素材があらかじめ準備できていれば、制作に集中できるため完成度の高いコンテンツに仕上げやすくなります。
デジタルサイネージコンテンツ制作に必要な素材は、以下の通りです。
- テキスト
- 画像
- 動画
- 音声
店舗案内用コンテンツを作る場合、店舗ロゴ画像や商品写真、セール文言のテキスト、必要に応じて紹介動画やBGMなどが素材として必要になります。
事前に揃えておけば、制作時に「写真が足りない」「情報が抜けている」と慌てることもありません。必要な素材をあらかじめ用意しておくことで、デジタルサイネージコンテンツ制作は段取り良く進み、完成後の内容も質の高いものになります。
3.コンテンツの制作を実施する
目的と素材の準備が整ったら、いよいよ実際のコンテンツ制作作業に取り掛かります。計画に沿ってデザインと編集を行い、デジタルサイネージに最適化されたコンテンツを作り上げましょう。
コンテンツ制作では、準備したテキストや画像・動画を組み合わせて一つの映像作品に仕上げます。視認性の高いレイアウトや配色、読みやすいフォントの選択など、デジタルサイネージならではのデザイン配慮も重要です。
また、再生時間の制御やアニメーション効果の付与など、動きのある演出を加えることで視聴者の注意を引きつけられます。制作にあたってはPowerPointや専用のサイネージ制作ソフト、動画編集ソフトなど適切なツールを活用すると効率的です。
アニメーション機能を使えば、テキストのフェード表示や画像の切り替え効果も簡単に追加できます。
動画編集ソフトを使えば複数の動画や画像をシームレスにつなぎ、テロップや効果音を重ねられるでしょう。制作が完了したら実機でテスト再生を行い、文字の読みやすさや音量バランス、表示時間の適切さなどを確認します。
必要に応じて微調整し、意図したとおりの見せ方になっているかチェックしましょう。計画に沿って丁寧にコンテンツ制作を実施すると、デジタルサイネージの目的にかなった質の高いコンテンツが完成します。
デジタルサイネージコンテンツを制作する際のポイント
基本手順に従って制作を進めることに加え、コンテンツ内容やデザイン面で押さえておくべきポイントもあります。
ここでは、デジタルサイネージコンテンツを制作する際のポイントを解説します。
設置する場所にコンテンツ内容の種類を合わせる
デジタルサイネージは繁華街の大型ビジョンからオフィス受付、店舗内の小型ディスプレイまで、あらゆる場所で利用されています。
設置場所の環境や来訪者のニーズに合わせて、適したコンテンツの種類や演出が異なります。設置場所ごとの特徴を考慮し、コンテンツ内容の最適化が大切です。
人目につきやすい屋外ではインパクト重視の派手な映像や広告が効果的ですが、オフィス内ロビーでは企業案内など落ち着いた情報コンテンツが求められるでしょう。
以下の表は、設置場所ごとの想定コンテンツです。
設置場所 | その場所で求められるコンテンツ |
オフィスビルのロビー | 会社案内映像、社内ニュース、天気情報、社告事項など |
ショッピングモールのエントランス | セール告知、新商品紹介、イベント案内、店舗フロアガイドなど |
駅・空港など公共交通機関エリア | 運行・時刻情報、目的地案内、周辺施設広告、緊急放送案内など |
設置場所によってコンテンツのジャンルや演出のトーンを変えることで、視聴者にとってより有益で興味を引く内容にできます。
オフィスビルでは静的でも情報価値の高いコンテンツが好まれますが、商業施設では動的で目を引くプロモーション映像が有効です。
場所とそこでの視聴者属性をしっかり意識し、その場にふさわしいコンテンツ種類に合わせることがポイントです。
ターゲットを明確にする
デジタルサイネージの内容は、誰に向けて発信するものか、ターゲットを明確に定めることで効果が大きく変わります。視聴するターゲット層によって、響くメッセージや適切な表現手法は異なります。
ターゲットが明確でないコンテンツは内容がぼやけてしまい、多くの人に見てもらっても記憶に残りません。
対象を絞ることで、相手のニーズや関心にピンポイントで訴求できるため、印象に残り行動につながりやすくなります。
ターゲットを定める際には、次のような観点で絞り込みます。
- 年齢
- 性別・属性
- 興味・関心ごと
同じ商品を宣伝するにしてもターゲットが学生と社会人とではアプローチが変わります。学生向けならPOPなビジュアルと言葉遣いで親しみやすさを出し、社会人向けなら信頼感を与える実績データや専門用語を盛り込むと効果的です。
ターゲット像を具体的に描くことで、「その人に響くコンテンツとは何か?」が見えてきます。
誰に届けたいコンテンツなのかを明確に設定し、そのターゲットに合わせた表現・情報の選択が、デジタルサイネージコンテンツの効果を高める大きなポイントです。
効果のある音を活用する
デジタルサイネージでは映像だけでなく音声を上手に活用すると、視覚と聴覚の両面から訴求力を高められます。人は視覚情報だけでなく、聴覚情報にも反応します。
静かな映像だけでは見逃されがちな場面でも、効果音やBGMを加えると「ん?何か鳴っている」と関心を引けるでしょう。
視覚と聴覚を同時に刺激すれば記憶にも残りやすく、コンテンツへの興味喚起につながります。
例えば、店頭サイネージで新商品の紹介映像を流す際、商品が切り替わる瞬間に「ピンポーン」という短い効果音を鳴らすだけで通行人の注意を引きつけられます。
また、環境音やナレーションを入れて臨場感を出すと、伝えたい情報に説得力を持たせられるでしょう。
効果的な音の活用はデジタルサイネージコンテンツの訴求力を飛躍的に高めます。適切な音量・音質で場に合った音を取り入れれば、視聴者の心に残る魅力的なコンテンツになるでしょう。
デジタルサイネージコンテンツの制作はBALANCeにお任せください
デジタルサイネージコンテンツを制作する際は、目的を明確に設定し、伝えるメッセージの軸を決めることが大切です。
また、設置場所の特性に合わせた内容の工夫、ターゲットに沿った訴求メッセージの設計、音声の効果的な活用といったポイントを押さえることで、効果的なデジタルサイネージコンテンツが完成します。
それでも「自社でコンテンツを作るのは難しそう」「効果的なデザインに自信がない」という場合は、プロの手に任せることがおすすめです。株式会社BALANCeは、デジタルサイネージコンテンツの企画から制作・運用までワンストップで支援します。
デジタルサイネージコンテンツの制作でお悩みの際は、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。