自動車業界のWebサイトにおける3D活用事例!ブランド化を狙うリッチデザインとは?
近年、3D表現を用いたWebサイトやアプリが多くリリースされていますが、なかでも3Dによって新たな顧客体験を創出する事例が注目されています。
たとえば、自動車メーカーやディーラーでは、ユーザーが3Dモデルで車体のディテールを確認したり、メタバース空間のショールームを訪問したりできる体験を提供しています。
いずれも顧客体験の質を高めると同時に、革新的なイメージをもってもらうためのブランディングとしても有効な手法です。
この記事では、自動車業界のWebサイトにおいて3Dを利用すべき理由、3Dを盛り込んだWebサイト事例について解説します。
[cta_block_download]この記事でわかること
自動車業界におけるWebサイトの重要性
自動車業界におけるWebサイトの重要性を考えるうえでは、オンラインプレゼンスとブランドイメージの2点が主なポイントとなります。
いずれもブランディングや販売促進の観点で重要な点となるため、Webサイトの企画や開発の際に意識すべきポイントといえるでしょう。
以下では、それぞれの点について解説します。
オンラインプレゼンスへの影響
オンラインプレゼンスとは、Webにおける露出や存在感のことです。
現代社会において、人々は日常生活のなかでほとんどの情報をデジタルデバイスから得ており、Web主体の傾向は今後さらに加速していくとみられています。
そのため、オンラインプレゼンスを高めることは、顧客に企業やブランドを認識してもらううえで非常に重要です。
Webサイトはオンラインプレゼンスを左右する要素であり、目を引くデザインや革新的なユーザー体験によって、Web上におけるアピールが可能です。
また、WebサイトのデザインやUI/UXを通して、業界内におけるブランドの地位を示すことにもつながるでしょう。
ブランドイメージの形成
自動車業界は、あらゆる業種のなかでも、とくにブランドイメージが問われる業界です。
自動車は単なる移動手段ではなく、ステータスシンボルとしての役割も大きく、所有者のステータスやアイデンティティを象徴する要素です。
そのため、特定のメーカーの自動車をもつことに意義を感じる消費者も少なくありません。
つまり、多くの消費者は自身が所有する自動車のブランドに対して強い感情的なつながりをもっており、自動車メーカーはブランドイメージを通じて顧客の感情や価値観に訴えかけることが重要です。
また、競争が激しい業界でもあるため、消費者の間で確固たるブランドイメージを形成することこそ、競合への差別化や販売の促進につながる要因となります。
たとえば「洗練された印象」や「環境への配慮」のように、ブランドイメージの形成に寄与できるWebサイトが求められます。
弊社ではサービスの魅力を伝えられるWebサイトの制作を得意としています。。3Dを活用したサイトの制作事例やサービス概要についてはこちらからご確認ください。
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自動車業界のWebサイトが3Dを取り入れるべき理由
自動車業界においてWebサイトが重要な役割を担っていることを受け、BALANCeではWebサイトにおいて3Dを取り入れることを提案しています。
Webサイトに3D表現を加えることで、実車のリアルなイメージを伝えるとともに、没入感のあるユーザー体験を実現することが可能です。
以下では、自動車業界のWebサイトにおいて3Dを取り入れるべき理由について解説します。
360度の映像で実車のリアルなイメージを伝えられる
自動車業界において、Webサイトに3D技術を採用することは、顧客に対して車両のリアルなイメージを効果的に伝える手段となります。
3Dモデリングにより、ユーザーは画面を通して自動車のディテールをあらゆる角度から確認できます。
また、デザインシミュレーターを導入することで、カラー、インテリア、ホイールなどのカスタマイズオプションがリアルタイムで反映されるような仕様も実現可能です。
ユーザーは実際にショールームにいるかのような体験をオンライン上で得られるうえ、好みの仕様を手軽に再現できる利点があります。
ユーザーの好みにあわせてパーソナライズされた自動車を視覚化することによって、リアルなビジュアルとともに訴求できるため、購買意欲を刺激する効果も見込めるでしょう。
没入感のあるユーザー体験を実現できる
Webサイトに3Dモデルを導入することによって、ユーザーに没入感のある体験を提供することも可能です。
3D映像をもとに車両のリアルなイメージを伝えるだけでなく、多数のモデルをラインナップしてWebサイトをデジタルショールーム化するような事例もあります。
また、3DとVRを組み合わせることによって、メタバース空間におけるショールーム展示や、VRによる試乗体験を提供するようなアイディアも面白いかもしれません。
リッチな表現は、ユーザーに対して自宅にいながらリアルな体験ができる利便性を提供するとともに、プロダクトへの深い理解を促進し、ブランドの印象を強化することにつながります。
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自動車業界のWebサイトにおける3D活用事例
自動車の製造や販売をする各社では、具体的にどのようにWebと3Dを絡めた企画を展開しているのでしょうか。
以下では、自動車業界のWebサイトにおける3D活用事例について紹介します。
日産自動車/NISSAN HYPE LAB
日産自動車の「NISSAN HYPE LAB」は、メタバースを活用した自動車販売プラットフォームです。
顧客がメタバース空間内で車種の選定からカスタマイズ、販売員との相談、見積もり、さらには購入までを一連の流れとしておこなえる仕組みとなっており、Web上で実店舗と同様のサービスを提供しています。
ユーザーはパーソナルルームで自動車のカラーや内装のカスタマイズ、バーチャルスタッフとの詳細な相談ができるようになっており、顧客の関心と購入意欲を向上につながるような、1to1のコミュニケーションを実現している点が特徴的です。
NISSAN HYPE LABが企画された背景には、年々自動車の購入までの来店回数が減っている課題があげられており、もっと気軽に車を見たり、相談したりする機会を提供することが主な目的です。
PCやスマホから24時間いつでもアクセスできる利便性は、オンラインならではの顧客体験を生み出しており、革新的かつ実用的なアプローチに成功しています。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 潜在層:新しいテクノロジーやトレンドに興味をもっているが、具体的な購入意思はまだないユーザー |
Webサイトの種類 | メタバースプラットフォーム |
3D技術の目的・用途 | 車両のカスタマイズ、ディテールの確認 |
日産自動車/日産サクラ試乗会
日産自動車は、新型軽電気自動車「日産サクラ」の発表と試乗会をメタバース上で実施しました。
試乗会はVR SNSプラットフォーム「VRChat」上で実施され、ユーザーはバーチャルに再現された、日本の四季を感じるドライブコースを通じて、日産サクラを体験することができました。
ユーザーは実際に運転席や後部座席に座り、車両の運転感覚や内装のディテールをリアルに知ることが可能となっています。
さらに、四季それぞれの色に合わせたカラーリングの自動車と写真撮影ができるデジタルスポットも設けられ、メタバース空間における体験の多様性でも話題となりました。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 準顕在層:電気自動車や日産サクラに興味をもっているが、まだ購入するかどうかは検討中のユーザー |
Webサイトの種類 | メタバースプラットフォーム |
3D技術の目的・用途 | 車両のカスタマイズ、ディテールの確認、試乗体験 |
HONDA/Acure of Decentraland
HONDAの海外市場向け高級自動車ブランド「アキュラ」は、2022年3月22日からメタバースにおいてバーチャルショールーム「Acure of Decentraland」を開設しました。
アキュラブランドのほか、次世代自動車モデルのインテグラをテーマとしており、仮想空間上で顧客に対してブランドやプロダクトへの理解を促すことが主な目的です。
メインテーマである新型インテグラを予約した先着500名には、ブランド独自のNFTを提供したことでも話題を呼びました。
メタバースに興味をもつユーザーのアンテナの高さを考えると、NFTによるデジタルギフトが刺さるというねらいのもとに企画されたキャンペーンです。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 潜在層:高級車や最新トレンドに興味をもっているが、具体的な購入意思はまだないユーザー |
Webサイトの種類 | メタバースプラットフォーム |
3D技術の目的・用途 | ディテールの確認 |
BMW/BMW iX1
BMWは、2022年6月に新型電気自動車「BMW iX1」をメタバース上のイベントで公開しました。
ユーザーは独自のアバターを操作しながら参加できる仕組みとなっており、インタラクティブで没入感のあるアプローチが採用されていました。
さらに、メタバース内で新型車とともに写真を撮影できたり、BMWのオリジナルパーカーを着用できたりと、ブランドとの新たな接点を生み出しています。
また、BMWのメタバースは、Meta社が提供しているプラットフォーム上で展開されており、ブランドにイノベーティブなイメージをつけることにも成功しています。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 潜在層: BMWブランドや最新技術に興味をもっているが、具体的な購入意思はまだないユーザー |
Webサイトの種類 | メタバースプラットフォーム |
3D技術の目的・用途 | ディテールの確認 |
アウディ/3Dシミュレーション
アウディはオンラインで自動車のカスタマイズができる3Dシミュレーションを提供しています。
ユーザーはアウディのWebサイト上で車のモデル、色、内装を選択すると、カスタマイズがリアルタイムで反映され、3Dビジュアルで確認できるように設計されています。
また、カスタマイズの操作も直感的にデザインされており、UI/UXの観点からも適切なアプローチがなされています。
3Dシミュレーションでは、自宅にいながらじっくり自動車のディテールを確認できることから、プロダクトへの理解を促すとともに、自動車を購入するまでの顧客体験をより魅力的なものとする効果が期待できるでしょう。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 顕在層: アウディブランドや製品に興味をもっており、購入に向けて検討しているユーザー |
Webサイトの種類 | シミュレーションサイト |
3D技術の目的・用途 | 車両のカスタマイズ、ディテールの確認 |
Autoneum/Autoneum Acoustic Garage
スイスの自動車サプライヤーであるAutoneumは、Webサイト「Autoneum Acoustic Garage」上で3Dモデルによるカスタマイズサービスを提供しています。
同社は自動車向けアコースティックソリューションを専門としており、ユーザーはWebサイト上で車両のボディタイプやエンジン、その他の詳細なカスタマイズを選択すると、具体的に音響に対してどのような影響があるかを試算できます。
さらに、試算結果はベースラインレポートとして図表化されるため、プロダクトの性能や効果が一見してわかりやすい点が特徴です。
音響という目に見えない分野を可視化することによって、ユーザーに品質や性能の高さを伝えて訴求している事例といえるでしょう。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 準顕在層:自動車音響やAutoneum製品に興味をもっているが、まだ購入するかどうかは検討中のユーザー |
Webサイトの種類 | シミュレーションサイト |
3D技術の目的・用途 | 車両のカスタマイズ、ディテールの確認 |
ポルシェ/ARビジュアライザーアプリ
ポルシェのARビジュアライザーアプリは、ユーザーが現実の環境にポルシェの車両を仮想的に配置してカスタマイズができるツールです。
AR(拡張現実)技術を活用し、ユーザーが自分のスマートフォンやタブレットのカメラ機能を通して、自動車のモデルをリアルタイムに表示できるようにしています。
また、車の色、ホイール、内装などをカスタマイズすると、変更が反映される仕様となっており、よりリアルなイメージとともに購入に向けて意欲を高められます。
ガレージや駐車場に置いたイメージも確認できるため、車幅や奥行きなどもじっくり検討できる点がARならではの魅力です。
業界 | 自動車 |
ペルソナ | 顕在層: ポルシェブランドや製品に興味をもっており、購入に向けて検討しているユーザー |
アプリの種類 | ARアプリ |
3D技術の目的・用途 | 車両のカスタマイズ、ディテールの確認、サイズ・配置イメージの確認 |
Webサイトの企画・制作はBALANCeにお任せください
Webサイトの企画・制作においては、Webサイトの目的や役割をもとに、ペルソナやユーザー行動を想定したうえでデザインや仕様を設計していくことが重要です。
また、企画段階であがった要件を実装するための開発力、ローンチ後のKPI測定や保守をするための運用ノウハウなども求められます。
BALANCeは、マーケティングと開発に強みをもつ制作会社として、さまざまな業界・ブランドのWebサイトを制作した実績がございます。
なかでも、3DやAR、VRやメタバースをはじめ、リッチな表現を盛り込んだWebサイトの企画・制作の実績が豊富です。
Webサイトの制作はもちろん、企画段階からのご相談も対応可能ですので、ぜひお気軽にこちらからお問い合わせください。