問い合わせ前の不安を減らすシミュレーターとは?価格・仕様の「わからない」を解消した事例を解説
商品やサービスを検討する際、価格や仕様、完成イメージを事前に確認できるシミュレーターは、顧客の意思決定を支援する手段として活用されています。とくに、条件によって料金が変わるサービスや、選択肢の組み合わせが多い商品では、顧客自身が条件を選びながら価格や完成イメージを確認できる仕組みが有効です。
株式会社BALANCeでは、こうした課題に対して、顧客が条件を選択して価格や完成イメージを確認できる「シミュレーター」の開発を支援してきました。
単に情報を掲載するのではなく、自分の条件に合わせて確認できる仕組みをつくることで、顧客が納得して次の行動に進みやすくなるほか、問い合わせや商談時の説明負担の軽減も可能です。
シミュレーターの開発案件を担当した株式会社BALANCe 代表取締役 藤井宗一郎にインタビューし、シミュレーターを活用してどのような課題を解決したのか、設計・開発のポイントとあわせて取り組みを振り返ります。
顧客が価格や仕様、完成イメージを把握できない場合に発生する課題とは
商品やサービスの内容によっては、Webページや料金表、静止画、動画だけでは、顧客が判断する際に必要な情報を十分に伝えきれない場合があります。
とくに、条件によって価格が変わる商材や、選択肢の組み合わせが多い商品、立体構造の理解が購入判断に影響する製品では、「自分の場合はいくらか」「どのような仕上がりになるか」がわからず、問い合わせや購入の判断が難しくなります。
顧客が価格や仕様、完成イメージを把握できない場合には、どのような課題が発生するのですか?
大きな課題のひとつは、必要な情報を探している途中で検討が止まり、問い合わせや購入まで進みにくくなることです。
たとえば、顧客側では次のような迷いが生じます。
- 条件によって価格が変わるため、自分の場合はいくらになるのかがわからない
- 選択肢やオプションが多く、料金表から必要な情報を探しにくい
- 色やパーツを変更した際の完成イメージを想像しにくい
- サイズや収納仕様など、複数の条件を組み合わせた商品をイメージしにくい
- 静止画や動画では、製品の立体構造や操作感を十分に確認できない
- そもそも自分の希望条件を具体化できていない
こうした不明点が残ると、顧客は問い合わせる前に、価格や仕様がわかりやすい他社の商品・サービスを選ぶ可能性があります。自分の条件に当てはめて判断できないことも、離脱の要因です。
その影響は事業者側にも及びます。条件が整理されていない状態で問い合わせや商談が始まるため、担当者は条件を一つずつ確認し、価格や仕様などを都度説明する必要があります。その結果、初期対応の工数が増え、説明や提案が担当者の経験に依存しやすくなります。
課題は、Webサイトに掲載する情報量の不足だけではありません。顧客が「自分の場合」に置き換えて判断できる形で情報を提示できていないことにあります。
こうした課題を放置すると、事業にはどのような影響がありますか?
主な影響は、次の3つです。
■ 検討段階での離脱が増える
価格や完成イメージを把握できない場合、顧客は「問い合わせて聞いてみる」より先に「他社を見る」という行動を選びます。
この離脱は問い合わせ数の減少としてしか現れないため、原因が検討段階にあることに気づきにくい点が問題です。Webサイトへの流入があっても問い合わせにつながらない場合、顧客が十分な判断材料を得られていないことが考えられます。
■ 問い合わせ・商談の質が下がる
条件が整理されないまま問い合わせが入ると、初回のやり取りではヒアリングや基本説明に多くの時間を使います。
予算や要件の認識を合わせるために何度もやり取りが必要になり、受注に進むまでに時間がかかるケースも少なくありません。また、予算が合わない問い合わせも一定数発生するため、案件化しない対応に営業リソースを割くことになります。
■ 説明が属人化し、対応負荷が積み上がる
複雑な料金条件や仕様の組み合わせを正確に説明できるのは、経験のある一部の担当者に限られがちです。この状態では人員を増やしても対応できる件数が比例して増えず、担当者によって提示内容や説明の精度がばらつくリスクも残ります。
いずれの課題も、「顧客が自分で判断できる材料を持てない」という共通点があります。そのため、単に説明を増やすのではなく、顧客自身が条件を整理しながら判断できる仕組みが必要です。
顧客の検討負担と事業者の説明負担を軽減したシミュレーター事例とは
ここからは、実際にシミュレーターを活用し、顧客の検討負担と事業者の説明負担を軽減した事例を紹介します。
今回取り上げるのは、条件に応じた概算料金を提示する「見積もりシミュレーター」と、完成イメージや製品構造を操作しながら確認できる「デザインシミュレーター」です。解決したい課題が異なるため、必要な設計や実装方法も大きく異なります。
いずれの事例にも共通するのは、シミュレーターを単なるWebサイト上の機能としてではなく、顧客自身が判断するための仕組みとして設計している点です。顧客が受け身で情報を読むだけではなく、自分の条件や関心に合わせて確認できる仕組みをつくることで、問い合わせや購入に進むかどうかを判断しやすくしています。
料金に対する不安を減らす見積もりシミュレーターとは

見積もりシミュレーターは、顧客がサービス内容やオプションを選択すると、その条件に応じた概算料金を確認できる仕組みです。
ただし、料金を自動計算できるだけでは機能として十分ではありません。既存の料金表をそのままWeb化するのではなく、複雑な料金体系を「顧客が答えやすい質問」に置き換えて設計することが重要です。
たとえば「映像はどのくらいの長さですか?」「撮影は必要ですか?」「ナレーションは必要ですか?」など、初めて映像制作を検討する人でも答えられる内容まで、質問を細かく分けます。
見積もりシミュレーターが効果を発揮するのは、受注生産やオーダーメイドのように、条件によって価格が大きく変動する商材です。ここでは、弊社で見積もりシミュレーターの制作を担当したOCEAN PICTURES様の事例を紹介します。
この事例では、どのような課題があったのですか?
OCEAN PICTURES様が提供する映像制作は、撮影の有無、映像の長さ、出演者、ナレーション、CG・アニメーション、編集内容など、複数の条件によって費用が変わります。顧客ごとに必要な内容が異なるため、あらかじめ一律の価格を示しにくいサービスです。
そのため、問い合わせ前の顧客は「自分が作りたい映像はいくらくらいになるのか」を把握しにくく、予算が見えないことが問い合わせのハードルになっていました。一方、問い合わせ後に初めて予算が合わないとわかるケースもあります。
そして、事業者側では、案件化するかわからない段階から、担当者が要件を一つずつヒアリングして概算を算出する必要もありました。顧客が問い合わせや発注に進みやすくすると同時に、この初期対応の負担を減らすことが課題でした。
課題に対して、なぜ見積もりシミュレーターを活用したのですか?

料金表を充実させる方向では解決しないと判断したためです。映像制作は複数の条件の組み合わせによって価格が決まるため、料金表の情報量を増やすほど、顧客自身が読み解かなければならない情報も増えてしまいます。
そこで、顧客が希望条件を順番に選ぶことで、自分の場合の概算を確認できる見積もりシミュレーターを設計しました。情報を増やすのではなく、判断の手順そのものをわかりやすくする考え方です。
制作にあたっては、まず費用を左右する条件を洗い出し、サービスの種類、数量、尺、オプション、利用条件、追加料金、例外条件などを明確にしました。そのうえで、各条件の組み合わせをシステム上の計算ロジックに落とし込んでいます。
設計でとくに重視したのは、社内では当たり前の制作用語や料金条件を、初めて映像制作を依頼する顧客でも迷わず選べる選択肢に置き換えることです。選択肢が専門的すぎると顧客は判断できず、反対に簡略化しすぎると概算の精度が下がります。そのため、シミュレーター上で選んでもらう項目と、問い合わせ後に確認する項目を切り分けました。
また、概算結果を表示して終わりにせず、その条件を引き継いだまま問い合わせへ進める導線も設計しました。顧客が入力した内容を、次の相談でも共通の前提として使えるため、問い合わせ後のやり取りもスムーズになります。
見積もりシミュレーターの導入によって、どのような成果につながりましたか?
顧客側では、問い合わせ前の段階で予算の目安を把握できるようになりました。「いくらかわからないから問い合わせできない」という状態が解消され、具体的な相談や他社との比較を進めやすくなっています。
事業者側では、初期対応の内容が変わりました。顧客が条件をひと通り選択した状態で問い合わせが入るため、最初のやり取りを「条件のヒアリング」ではなく、「具体的な内容の相談」から始められます。シミュレーション結果をもとに相談を進められるため、条件や予算の確認にかかるやり取りも減らせます。
結果として、問い合わせの質にも変化が見られました。予算が合わない問い合わせが減り、より具体的な相談に営業担当者の時間を使える点も効果の一つです。
見積もりシミュレーターは顧客の不安を問い合わせ前に減らすと同時に、事業者側の初期ヒアリングを効率化する役割もあります。
見積もりシミュレーターは、どのような商品やサービスに向いていますか?
とくに、料金が複数の条件によって変動し、顧客が問い合わせ前に予算感を知りたい商材に向いています。具体的には次のようなものが挙げられます。
- 受注生産、オーダーメイド商品
- 映像制作、Web制作などの制作系サービス
- リフォーム、注文住宅、外構工事
- 自由診療(美容医療、歯科矯正など)
- 引越し、輸送、保険などの条件見積もり型サービス
- 業務システム開発、コンサルティング
わかりやすい例が、銀座マイアミ美容外科の料金シミュレーションです。たとえば自由診療では、施術内容や部位、回数、オプションなどの組み合わせによって総額が変わります。患者にとっては「結局いくらかかるのか」が事前に読めず、その不安がカウンセリング予約の最大のハードルになるでしょう。
同院では、希望する施術やオプションを選択しながら、料金の目安を確認できる仕組みが用意されています。
事前に金額の目安を確認できれば、顧客は「費用がわからない」という不安を抱えたまま問い合わせる必要がありません。購入・利用を判断する際の不安を減らし、問い合わせなどの次の行動につなげられます。
見積もりシミュレーターの導入を考える際は、料金を左右する条件が複数あり、それが顧客の問い合わせを妨げているかどうかが一つの目安です。価格が一律でわかりやすい商材よりも、条件の組み合わせによって金額が変わる商材で、より効果を発揮しやすくなります。
顧客自身がカスタマイズできるデザインシミュレーターとは

デザインシミュレーターは、カラー、パーツ、サイズ、素材、収納仕様などを顧客自身が選び、その内容を画面上の完成イメージに反映できる仕組みです。
選択肢の組み合わせが数十〜数百通りに及ぶ商材では、すべてのパターンの画像を個別に用意することは現実的ではありません。そこで、完成形を一方的に見せるのではなく、顧客自身が希望条件を選びながらイメージを組み立てられる状態をつくります。
また、3Dを活用することで、製品をWeb上で回転・拡大・分解し、静止画や動画だけでは把握しにくい立体構造や内部構造まで確認が可能です。ここでは、設計シミュレーションソフトを提供する製造業系IT企業の事例を紹介します。
この事例では、どのような課題があったのですか?
この企業が扱っているのは、文章や静止画だけではその機能や構造が十分に伝わりにくい設計シミュレーションソフトという製品です。
課題は、顧客に製品の価値が伝わりにくいことでした。カタログや資料で機能を説明しても、実際にどう動くのか、どのような構造になっているのかが顧客に伝わりません。結果として、営業担当者が対面でデモンストレーションを行わなければ製品を理解してもらえない状態になっていました。
この状態では、デモを実施できる担当者の人数や時間によって、見込み顧客に製品を体験してもらえる機会が限られます。展示会や個別商談以外でも、Web上で製品を理解できる環境が求められていました。
課題に対して、なぜデザインシミュレーターを活用したのですか?
製品の理解してもらう方法を「見せる」から「操作させる」に変える必要があったためです。
立体構造や動作イメージは、説明を聞くだけでは把握しにくい情報です。顧客自身が回転・拡大・分解し、気になる部分を任意の角度から確認できれば、自分の関心に沿って理解を深められます。決められた順序で視聴する動画とは異なり、見たい箇所を好きなタイミングで確認できる点が3Dコンテンツの特徴です。
実装では、3Dデータの軽量化と、ブラウザ上での表示速度の確保が大きな論点になりました。設計データ由来の3Dモデルはそのままではデータ量が大きく、Web上で扱うと表示に時間がかかります。見せたい構造の精度を保ったままデータを最適化する調整が必要になります。あわせて、PC・スマートフォンでの操作性や、ユーザーが製品をどこまで回転・分解して確認できる仕様にするかといった設計も並行して行いました。
BALANCeでは、フロントエンド・バックエンド・インフラを内製で対応しています。そのため、3D表現の実装、データ量の調整、表示速度の検証、配信環境の設計を同じチーム内で進め、技術検証の結果を迅速に仕様へ反映できます。
デザインシミュレーターの導入によって、どのような成果につながりましたか?
導入後は、これまで対面デモに依存していた製品説明をWeb上で完結できるようになりました。営業担当者が直接対応していない時間でも、見込み顧客が自分のペースで製品を確認できます。
また、商談の進め方も変わりました。顧客が事前に製品を確認しているため、ゼロから基本機能を説明するのではなく、具体的な用途や要件の確認から商談を始めやすくなりました。商談1回あたりの密度が上がり、理解を促すためだけの時間を減らせます。
さらに、説明内容を統一できるため、担当者による説明品質のばらつきを抑えられる点も成果の一つです。営業担当者の経験に左右されにくく、一定の品質で製品情報を伝えられるようになっています。
デザインシミュレーターは、どのような商品やサービスに向いていますか?
選択肢の組み合わせが多い商材や、立体構造・完成イメージの理解が購入判断に直結する商材に向いています。
- カスタムオーダー商品(家具、車、自転車、アパレルなど)
- 住宅設備、内装材、外装材
- BtoB向けの機械、装置、設備
- 立体構造の理解が必要な工業製品
- 選択肢の組み合わせが数十通り以上ある商材
同様の考え方を取り入れやすい例として、次の2つがあります。
■ PapaMama CAR’S(車のカスタムシミュレーター)

ボディカラーやパーツを変更しながら、カスタム後のイメージを確認できる仕組みです。車のカスタムは「実物を見なければ決められない」商材の代表格ですが、選択に応じて見た目が変わることで、来店前の段階で希望を具体化できます。顧客が自分の理想像を持った状態で来店するため、商談での擦り合わせもスムーズになります。
参考:カラーカスタマイザー by PAPAMAMA CAR’S
■ Pamouna Store(オーダー家具)

サイズ、カラー、収納仕様などを選択し、自分の希望に合った商品を構成できる仕組みです。オーダー家具はサイズと収納の組み合わせで数百パターンにおよぶため、すべての商品画像を用意する運用はできません。そのため、条件を選んで完成イメージを確認できるシミュレーターが有効です。
2つの事例に共通しているのは、顧客が問い合わせや来店の前に希望を具体化できることです。商品を選ぶ際の負担を減らすだけでなく、事業者側でも確認や説明にかける時間を抑え、より具体的な提案に時間をかけられるのです。
参考:オーダー家具/ブックシェルフ/Case-09 – 【公式】Pamouna Store
成果につながるシミュレーターは、どのように制作するのか

シミュレーターを制作する前には、まず何を整理する必要がありますか?
最初に整理すべきなのは、顧客がどこで判断につまずいているのかです。課題が曖昧なまま機能を増やしても、顧客に使われないシミュレーターになります。
価格が課題であれば、まず料金が変動する条件を洗い出します。
- 商品、サービスの種類
- 数量
- サイズ
- オプション
- 利用条件
- 条件の組み合わせ
- 追加料金
- 例外条件
デザインや商品仕様が課題であれば、顧客が変更・選択できる要素と、選択条件を明確にします。
- カラー
- サイズ
- パーツ
- 素材
- 収納仕様
- オプション
- 選択可能な組み合わせ
- 選択できない組み合わせ
製品理解が課題であれば、どの部分をどのように見せ、どの操作を可能にすれば理解が進むのかを定義します。
そのうえで、商品・サービスのルールを、システム上の計算ロジックや制御条件へ落とし込みます。ここで重要なのは、社内で使われている分類や専門用語をそのまま画面に出すのではなく、初めて利用する顧客でも迷わず選べる問いや選択肢に置き換えることです。
また、できることをすべて盛り込むのではなく、顧客の意思決定に必要な情報に絞る必要があります。選択肢や操作が多すぎると、シミュレーター自体が新たな負担になります。
シミュレーターは、どのような流れで制作しますか?
基本的には、次の流れで進めます。
1. 課題整理・要件定義:顧客の意思決定プロセスと、シミュレーターで解消する「わからない」を定義する
2. 条件・データ整理:料金計算ロジック、選択肢、条件同士の依存関係、選択できない組み合わせの制御ルールを確定する
3. UI・操作フロー設計:質問の順序、選択肢の粒度、結果の見せ方を設計する
4. 開発・実装:計算ロジックとデータ管理の仕組みを構築する。3Dを扱う場合はデータの軽量化と表示速度の調整を行う
5. 連携実装:問い合わせフォーム、ECカート、既存システムやAPIとの接続を実装する
6. 検証・公開:PC・スマートフォンでの動作確認と、ブラウザ上での表示速度の検証を行う
技術・運用面では、シミュレーション結果の保存や引き継ぎ、料金・商品が改定された際の更新方法もあわせて設計します。公開後に事業者側で更新できる設計にしておくことで、改定のたびに開発が必要になるのを防ぎ、継続して運用しやすくなります。
規模にもよりますが、制作期間は3〜4ヶ月程度、費用は300〜400万円以上が目安です。既存システムやECとの連携、3D表現の有無、条件ロジックの複雑さなどによって変動します。公開後の改修や機能追加については、初回に構築した基盤を活かせるため、比較的費用を抑えた形で実施できます。
BALANCeでは、フロントエンド・バックエンド・インフラを内製し、プロジェクトマネジメントも社内で対応可能です。課題整理から要件定義、UI設計、開発、外部システム連携、公開後の運用設計まで、一つのチームで進められる体制です。そのため、技術要件と顧客体験を一貫して設計でき、クライアント側の対応負荷も抑えられます。
機能要件と同じくらい重要なのが、シミュレーション後の導線です。結果を確認した顧客を問い合わせ、商談、予約、購入のどこへつなげるのかまで設計することで、シミュレーターを「使われる機能」から「問い合わせや購入につながる仕組み」へ変えられます。
シミュレーターの仕様が決まっていない段階でも制作の相談はできますか?
仕様が固まっていない段階でも相談できます。むしろ、解決したい課題や顧客がどこでつまずいているのかを一緒に整理したほうが、必要な機能を過不足なく設計できます。
シミュレーターの成否を左右するのは、「顧客がどこで、何がわからずに判断できなくなっているのか」を正しく捉えられるかどうかです。仕様を先に固めてしまうと、事業者にはわかりやすくても、顧客にとって判断しにくい項目が増えたり、操作に迷いやすくなったりします。
初期のご相談では、たとえば次のような内容から確認します。
- 現状の課題整理(顧客の検討がどの段階で止まっているのか)
- シミュレーターで解決できる範囲と、できない範囲の切り分け
- 実現方法の選択肢と、それぞれの規模感・費用感の比較
- 段階的に構築する場合の優先順位
具体的な機能や仕様まで固めておく必要はありません。「問い合わせにつながらない」「商談での説明に時間がかかる」「商品仕様が伝わりにくい」といった課題から整理し、必要に応じてシミュレーター以外の方法も含めて考えます。
まとめ
価格や仕様、完成イメージが顧客に伝わりにくい場合、単にWebサイトの情報量を増やすだけでは解決できません。重要なのは、顧客が自分の条件に当てはめながら、必要な情報を自分で確認できる状態をつくることです。
見積もりシミュレーターでは予算の不安を事前に減らし、デザイン・3Dシミュレーターでは、顧客自身が操作しながら完成イメージや構造を確認できます。これにより、問い合わせや購入の判断を助けるだけでなく、事業者側のヒアリングや説明にかかる負担も軽減されます。
成果につなげるには、顧客がどこで迷っているのかを明確にすることが大切です。そのうえで、課題に応じて必要な機能を決めていきます。BALANCeでは、課題整理から要件定義、開発、既存システムとの連携、公開後の運用設計まで一貫して対応しています。
「Webサイトには情報を載せているのに問い合わせにつながらない」「商談で毎回同じ説明に時間がかかっている」といった課題がある場合は、顧客が自分で判断できる仕組みをつくることで改善できる可能性があります。シミュレーターの仕様が決まっていない段階からでも、お気軽にご相談ください。
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